無とは何もないこと

総てがないのではなく「無」という状態があることずら

『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』を見たり22/7『風は吹いてるか?』を買ったり

大学の同期が 『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』を「平手さんが来るのか来ないのかを繰り返す映画で面白かった」と評するツイートをしていて俄然見る気が沸き起こって見てきたので思ったことを適当に書いていきます。結局22/7の話になる予定です。

映画は来たり来なかったり脱退したりする平手友梨奈に振り回される主要メンバー(主に菅井友香、小池美波)の奮闘が主となっています。

最初に2018年のライブで憑依されたようなパフォーマンスをする姿を映してからデビュー当時のあどけない姿を映すのは、『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』→『バトルスピリッツ ブレイヴ』での馬神弾の変遷画像みたいな異様さがあって強烈でした。自分は2019年以降の『欅って、書けない?』くらいでしか欅メンバーのことを知らないのでホラー映画みたいな印象さえ受けました。

ドキュメンタリー映画なのでインタビューが多々挿入されますが、「平手の表現力が圧倒的」「平手がいないのは考えられない」といった発言やCMでも使われていた偉い人に「『平手がいないと欅坂ってなにもできないのか』と言われるグループでいいのか」と発破をかけられる場面から22/7の6thシングル『風は吹いてるか?』の歌詞がどうしても想起されてしまいました。

背中向けるつもりか?
「その他大勢でいるか?」
傍観者たちよ
「群衆の中に君は紛れる気か?」 『風は吹いてるか?』より

22/7楽曲と欅坂46楽曲

22/7の楽曲は欅坂46に近いとよく言われています。

22/7 3rdシングル『理解者』は欅坂46 7thシングル『アンビバレント』は孤独を求めながら孤独を恐れている歌詞やそもそもMVが欅坂46デビューシングル『サイレントマジョリティー』に似ていたりします。特に22/7 4thシングル『何もしてあげられない』と欅坂46 8thシングル『黒い羊』は集団の中の孤独がテーマとなっていたりと、近い時期に近いテーマの楽曲がリリースされています。歌詞が対になってるのに留まらず、ダンスの振り付けまで近いコンセプトが感じられて映画を見ていて驚いたりもしました。テーマが同じならダンスの表現も近くなるのはよく考えればそうなんですが。

そんな似たテーマを持った欅坂46楽曲と22/7楽曲で決定的に違うのが他人の視線だと感じます。欅坂46楽曲は「奇異の目で見られることを拒絶しがち」ですが22/7楽曲は「見られることそのものを拒絶しがち」です。

22/7楽曲は広い意味で捉えると「自己完結した視点での歌詞」となっています。歌詞に留まらず、TVアニメのストーリーにおいてもそれぞれのキャラクターの成長が自己完結しているのでグループ全体のテーマにもなっているような気がします*1

メンバーがインタビューで答えてるとおり『風は吹いてるか?』は今までと違って背中を押すような楽曲になっています。『サイレントマジョリティー』のようなに流されるなというような主張もあって欅っぽい雰囲気があったりする気もします。欅坂46とは平手友梨奈そのものだというような状態になってしまった欅坂46ではできない、「群衆の中に君は紛れる気か?」 といった強い独立心のある台詞が曲中に入っているのも、22/7は「声優アイドル」なので個々人が独立した存在でなければならないということを意識した作詞なのかなあなどと感じました。*2銀シャリ橋本が三四郎小宮を空気を読まず自分で突っ走るところが良いと評していて計算中の起用も納得だなあなどと思ったりも))

宣言通り完全に22/7の話になってきましたね。お疲れさまでした。ゲラへー!

*1:13話を第2の都回として捉えると都の成長にみうが関わっているのがかなり異色だなと気付きました

*2:2020/10/07の漫才三唱((銀シャリ三四郎・カミナリの漫才ライブ