無とは何もないこと

総てがないのではなく「無」という状態があることずら

ロサンゼルス旅行の計画

L.A.に行く

LOVE LIVE! SUNSHINE!! Aqours World LoveLive! in LA ~BRAND NEW WAVE~ に行くのでその計画を立てるというブログ。

Aqoursのライブ関連の諸々はツアーに組み込まれてるので、フリータイムの計画が中心

交通手段

L.A.は車社会らしく、空港・ホテルの近くには鉄道駅はないらしい。また、夜になるとバスや地下鉄は治安が良くないという情報もヒットするのでちょっと気になる。

ということで、日中にハリウッド-ダウンタウン-サンタモニカの移動では地下鉄もありかもしれないが、夕食をダウンタウンなどのホテルから離れた場所で食べたらUberを使うのが無難そうだ。

Uberの登録は日本でやっていったほうが良いか。

持っていくもの

  • パスポート
  • 財布
  • 財布その2
    分散して持っておくのが良いかというため
  • スマートフォン
  • モバイルWi-Fi 持っているスマホアメリカの周波数帯に完全対応ではないので一人旅ながらモバイルWi-Fiを選択。iPhoneやPixelならプリペイドSIMの方が良さそう。
  • モバイルバッテリー
  • 日焼け止め
    日差しが強そうなので買っていくのが無難そう。
  • 帽子
    現地購入でも良いか
  • 電気シェーバー
    アメニティに左右されないよう持っていくのが安心

行くところ

drive.google.com

計算中聖地巡礼

5割くらいは今回の旅の22/7計算中聖地巡礼旅行という気持ちなので、計算中で登場した場所には行きたい。

ストリートビューで下調べも万端。

ハリウッドとサンタモニカの観光地を抑えてるのは旅行としても行きやすくて良さそう。

スーパーの買い物はお土産にもなって一石二鳥。

HikakinTV

HikakinTVのロサンゼルス回の聖地巡礼をするのも良いかも

Apple StoreはThird Street Promenade店のもので計算中でもチラッと写ってくらいのニアピンなので行くだけ行きたい。Windows&Androidユーザーなので特に買うものはないけど。

ファミマは残念ながらアメリカから撤退しているので現存せず。セブンイレブンはハリウッドにもダウンタウンにも空港にもあるのでまあ普通に使えそう。

鉄棒したりしてたビーチはサンタモニカのビーチから一続きだけど4km以上あって流石に遠いので行かないことにする。

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でもこれはやりたい。

Anime Expo

当然ながらAqoursオフィシャルツアーなのでAnimeExpoには行く。Aqoursのライブには7/5の入場バッジが含まれるようなので自由時間に見て回ることにする。

なかでも注目したいのは、ブース1016の

Luminous Avenger iX(日本名『白き鋼鉄のX(読み:イクス)』)の試遊でしょう!

日本でも京都のBitSummitで試遊があったのみで、次の試遊が7/6の秋葉原なのでそれよりも数時間早い!

他にも日本企業の出展もあるのでぼちぼち見ていく感じで。

クレイジージャーニー

クレイジージャーニーのブリトニートーキョー回ではビバリーヒルズが取り上げられてたけど金持ちの家しかなさそうだから行こうか迷う。

丸山ゴンザレス回のスキッド・ロウは普通に危険地帯っぽいので当然ながら絶対に行かない。夜のダウンタウンも治安よくなさそう。

2019冬アニメ雑感

完走作品

ガーリー・エアフォース

1日で沖縄の海入って北海道のみそラーメン食べて帰ってこれるのか旅行 - YouTube

このブログではおなじみのヒカキン日帰り動画でも出た美らSUNビーチが8話に登場していてめっちゃ良かったし、最終話でライノがザイに侵食されてブラスターマスターゼロ2だ!(ちょうどプレイしていた時期の放送)となったのも良かった。

サテライトのラノベ原作アニメってなんか良いんだよな。なんだろうな。

ミンホアが最後まで負けヒロインを貫き通してたのが非常に良かった。

W'z

ハンドシェイカーの雪辱を見事に果たした傑作。ハンドシェイカーから「揺るがない想い繋」いできた作品らしい清々しい終わり方だった。

ぱすてるメモリー

カリギュラの看板が頻繁に写ってゲラゲラ。2話がごちうさの背景をトレースしてお蔵入りでゲラゲラ。

かぐや様は告らせたい

ギャグやってるときは良いけど、恋愛を真面目にやり始めると気絶。

えんどろ~!

カルタード祭からは楽しく見れたかな。

未完走作品

バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~

特に見る気になるものがなかったので。

バーチャルさんはみている

いや、見る必要ないやろこんなん

荒野のコトブキ飛行隊

1話の空戦(空戦魔導士候補生の教官の略称ではない)がクソ長かった。ガルパンは見たほうがいいぞ

同居人はひざ、時々、頭のうえ。

特に見どころなし

明治東亰恋伽

キャラが自己紹介しまくるの眠くなる

どろろ

まあ観なくていいかなあと思った

サークレット・プリンセス

理不尽で強引な導入きらい

上野さんは不器用

2,3話観て無理だなあと思った

バンドリ2期

まあ、なんかまあうっす。

私に天使が舞い降りた

ロリコンアニメ、なんか無理なんだよな

ケムリクサ

順当に見る気がなくなった。

ソードアート・オンライン アリシゼーション

原作も微妙なとこだけど、それにしてもつまらなかっただろ

超次元革命アニメ Dimensionハイスクール

もうちょっとクイズよりにしてくれたらなと思った。

金沢の予定

今度は金沢に日帰りで行きます。

沖縄と違って何も考えず金沢に決定したのでちょっとのんびりめのスケジュールです。

用意すべきもの

  • 財布
  • スマートフォン
  • モバイルバッテリー
    現代人なので
  • マスク
    花粉の季節だし

気にすべきこと

天気くらいかな

予定(仮)

時刻 予定 備考
08:12 東京駅発
10:47 金沢駅 近畿からは10:25着のサンダーバード
移動 徒歩かタクシーか
11:00 神仙(ラーメン屋) 並ぶらしいので開店時間に行く。
あまりに並んでたら諦める
昼食後 兼六園
金沢21世紀美術館
金沢城跡
密集してるので時間を見ながらいけばいいかな
どっか 妙立寺 からくり仕掛けがある寺らしい。要予約
18:00前 駅の近くで回転寿司 特に決めてない
19:18 金沢駅 サンダーバードは19:05か19:47
21:56 東京駅着

だいぶざっくりした予定になった

HikakinTVのオススメ動画(2017/8/15-2017/12/31)

HikakinTV everyday!

前回の記事の続きで半年弱の動画から面白かったものを紹介します。

今回紹介する動画はこちら

※特にオススメの動画は「✨」をつけてます

ガチャめし

ガチャめしよりもガチャめしのためだけに兵庫に行くのが良かったです。

花火大会✨

特にこれ!っていうわけではないけれど、見ていて楽しい気持ちになれる良い動画です。

斎藤さん

カメラをオンにしたら信じてもらえたところの流れが良い。

セカオワ

特に面白くはないけどあのソファーの元ネタがセカオワだったという情報は貴重。

生で商品紹介✨

いつもの流れを生で再現しようとしているのが慌ただしくて面白い動画です。

セイキンへプレゼント

似てる!!!!

最高級松茸

高級品回は良いですね。

雑草告知

雑草そのものはSeikinTVだけど雑草トークが良かったです。

モデルハウス

楽しそう。

日本一高い卵かけごはん✨

導入から凝ってて見応えある動画です。

草なぎ剛

草彅剛って肺が強いんだなあ。

イヤホンをなくしたので探す

しょうもない話なのにワクワクする内容でした。

❁😎

雑草からのこれは熱い。

とーろくとうろく♪✨

HikakinTVの歴史がわかって面白いです。

純金ハンドスピナー

高価さと面白さがつながっている傑作です。

毛ボール

なにこれ……

少年ハリウッド最終話を見てたら頭の中で22/7に結びついた

最近、22/7にハマってる。そんな中、少年ハリウッド最終話完全版が公開されたので見に行った。そこで「22/7は少年ハリウッド最終話と同じラインに存在するのではないか」と気付いた。

そんなことを書き留めて置こうと思う。

なんだか片言になってしまった。

アイドルとしての実在性を持ったキャラクター

少年ハリウッドの実在性

少年ハリウッド最終話の構成は非常にシンプルだ。少年ハリウッド』のクリスマス公演そのもの である。最終話の前にも架空の歌番組で1話成立させてしまう『ときめきミュージックルーム』など少年ハリウッドではアイドルとしてどんなことをやっているのかの"表側"を見せることが多々ある。

架空の番組を物語に組み込むということ自体が特別というわけではない。最近だと「カメラを止めるな!」でも用いられたし、ウルトラマンX 16話「激撮!Xio密着24時」のようなしょうもない駄作でも見られる手法ではある。少年ハリウッドで重要なのは「アイドルである少年ハリウッド」を何度も何度も見せてくることである。

アイドルとして活躍する姿というのはいわば"表側"だ。その表側だけが描かれた少年ハリウッドのクリスマス公演が映すものはもはやジャニーズの年越しコンサート中継―もちろん規模は違うが―と2次元か3次元かという違いしかない。3次元のアイドルと同等レベルまで描く情報を削ぎ落とすことで実在性を生み出しているのだ。

少年ハリウッドはあくまでアニメ作品なので「時空の向こう側より」という言葉を使って、向こう側に少年ハリウッドが存在していると一歩引いている。

22/7の実在性

そこで今回のブログの本題である22/7が出てくる。

少年ハリウッドが歌番組や舞台などを模した回を挟むことでアイドルとしての実在性を担保してきたが、22/7はどうしているか。

その答えの一つがバラエティ番組そのものを作ってしまうことだろう。

それが現在放送中の22/7 計算中である。お笑い芸人の三四郎と同じスタジオでトークしたり、ロケに行ったり(たまにゲスト芸人も同行)する番組だ。

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時空のあっちとかこっちとか言うまでもなくこっち側である。お笑い芸人がこっち側なのは明らかでその芸人と同じ空間にいるのだから当然だ。

お笑い芸人がMCでアイドルが企画に挑戦するアイドルバラエティのフォーマットが存在するうえで、そのフォーマットで実在性を担保するというのは少年ハリウッドの手法に近い。違うのは、計算中はアイドルバラエティを模したものではなく、アイドルバラエティそのものだということくらいだ。ちなみに、制作しているのもアイドルバラエティを多く手がけるK-maxというプロダクションである。

関係ないけど、三四郎は1月からSKEBINGO!なるSKE48の番組のMCも担当している。大物すぎず若手すぎずでちょうどいいのかな。そのうち計算中と比べてみたい。

アニメキャラとアイドルの違い

「アイドルとして描写することで実在性を担保する」という話を書いたけど、そもそもアイドルにあってアニメキャラにないもの・あるいはその逆とは何なのかも言語化しておきたい。

アニメキャラは人間(じゃない)

アニメキャラとアイドルの違いとして最も大きなモノは見られていることを認識しているかではないかと思う。

アニメキャラは基本的に見られていることを認識していない。キャラクターの人間性を描写する以上、キャラクターの本心を描かなければならない。そのためには心の声さえも視聴者に聞かれてしまう。

アニメキャラに対しては、その人間性を描くために心の内すらも暴かれる非人間的な行為が存在してしまう。

見られていることを認識している少年ハリウッド

少年ハリウッドは物語なのでキャラクターだし、カケルのポエムモノローグは名物と言っていいほどだ。しかし、彼らは時空の向こう側ではアイドルとして存在しているので見られているという認識も持っている。

少年ハリウッドが見られていることを認識していることについては、第16話「本物の握手」で濃密に描かれている。

  • ファンに買うんですかと聞かれてダサいTシャツを買うシュン

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  • そんなにお菓子食べないのに可愛いキャライメージのためにポップコーン大好きアピールするキラ

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本物を探す回でアイドルとして求められる姿を演じるというのが象徴的。素の自分を隠してアイドルとして求められる姿を演じるのが"本物"のアイドルだと言わんばかりの描写に感じた。

計算中以外の22/7

22/7はキャラクターもオーディションに通って結成されたプロのアイドルとしてデビューしたものとして徹底している。

バーチャルYouTuberとしての動画もアイドルの仕事の一環として行っているので、方向性としては計算中に近いかな。

www.youtube.com

Twitterアカウントの運用も計算中を実況したりと一般的な声優やアイドル、芸能人の運用と同じようになされている。特に、藤間丸山の深夜リプライは22/7の名物になっている。22/7スタッフアカウントに直談判リプライを送りつけたのはすごかった。

  • あの日の彼女たち

ニュータイプの連載キャラクターPVで展開されている『あの日の彼女たち』の扱いについても絶妙だ。彼女たちの素顔なのかなと思わせつつアイドルの仕事のようにも見えるような作りで実在性を損なわない作りになっている。

特に秀逸なのが戸田ジュンのキャラクターPVだ。

www.youtube.com

料理をするところから始まっているが、包丁を使うカットは全部アップになっている。計算中でトラギス揚げにチョコレートソースをかけるという信じられない料理を作りドランクドラゴン鈴木拓に酷評された回にこのPVが放送されたということを鑑みるとこの描写も深読みしたくなる。

「PVでめちゃくちゃな料理を作っても困るということで代役が立てられてPVが撮影された」と解釈することもできるし、ファンのツッコミ待ちでわざとそんなPVにしたようにも解釈できる。

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  • MV

そんな活動を踏まえてみると

乙部さんらタツノコCGチーム と聞いて期待していたのに衝撃を受けるほどしょっぱくて一瞬で無理になったMVもコンセプトが感じられる。アイドルの文脈としてのMVとして作ろうとしたんだろうな、と。

とはいっても2次元にも3次元にもなりきれない中途半端なMVであるという印象は拭えないので、4thシングルでは2次元でも3次元でもない22/7のMVを探ってほしい。

  • アニメ

アニメ化が決定してるらしいけど、どういうのにするんだろうか。アイドルありきのドラマの手法を取り入れて作っていくのかなと思ったりする。

  • キャスト

ここまで22/7をキャラクターのグループの意で使っていたが、実際はキャラクターのグループでありキャストのグループである。

キャストのグループとしての22/7はキャラクターのグループとしての22/7と重なりつつも明確に違うものだとしているのかなと第1回定期公演で感じた。

計算中やTwitterなどでキャストの趣味趣向がキャラクターに反映されていくなど、キャストとキャラクターの境界が曖昧になっているからこそ別の存在として確立することがキャラクターをアイドルとして存在させるために必要なんだと思う。

ロックマン11の感想

ロックマン11のレビューでも書いてまとめておこうかと思ったので記載。

結論

とりあえず結論から。

ロックマン11はロックマンとして150点くらいの点数を出せる作品だった。
しかし、現代においてロックマンであることそのものが枷だった。

ロックマン10までを踏まえたロックマン11

過去のロックマンと比べてどうだったかみたいなこともとりあえず書くけれど、実際のところ本題ではないので適当に書き流す。

ロックマン11の良かったところ

バランス調整

地味に特殊武器がどれも使いどころあったり、ボスがゴリ押しもできるし避けながらも戦えるといったバランスが取られてた。特殊武器の活躍についてはロックマンシリーズの究極の課題だと思うが、そこをクリアしている本作がロックマンシリーズとして優れているというのは間違いない。

ロックマン11の良くないところ

コンテニューポイントの配置

ステージが長いという評判が多いがすばやくプレイして5分程度の長さなので、過去作と比べて長くなってはいても極端に長いわけではないと思う。

長さを感じさせるのはORIGINAL SPECでコンテニューポイントがやたらと少ないところだろう。そこそこ進んだと思ったらかなり戻されたとなると長さに戸惑うのも仕方がない。ステージを難しくしてもリトライポイントは減らすべきではなかったのではないかと感じた。

ロックマンシリーズとして

ロックマンとしてどうかというのはまあこんなところであるが、根本的な問題はそんなところではない。

ロックマン11に対する感想が決まってくるのはもっと大きな視点で考えたときだ。

ロックマンロックマンX

リアルタイムで追いかけていたわけではないので当時の風潮は想像でしか語れないが、ロックマンシリーズがSFCに進むという転機にあたって生まれたのがロックマンXというシリーズなのではないかと思う。

ロックマンXロックマンから進化した点としては下記の3つが大きいのではないかと思う。

ハードなストーリー展開
今となっては茶番のような展開にしょうもないエックスVSゼロといったカスみたいなストーリーの作品に成り果ててしまったが、主人公エックスの相棒ゼロという存在やイレギュラーハンターという組織の存在などロックマンにはなかったハードなストーリーがXシリーズの魅力の一つだったのは間違いないだろう。
壁蹴り
2Dアクションの革命である壁蹴りは欠かせないだろう。壁蹴りがあることで高さ方向のギミックが大幅に増えているということも重要なポイントだが、「落下死の減少」というのがプレイしていて大きい。「穴に落ちないように集中してジャンプして失敗したら即死」というのはあまり楽しくないのだ。
ダッシュ
スライディングに代わってダッシュが導入されたのも大きい。ダッシュがスライディングとの大きく違うのは「攻撃と両立できること」だ。これによってゲームのスピード感が大きく引き上げられた。特にSFCのXシリーズではダッシュバスターが強化されていることからも、ゲームスピードを引き上げようというデザインが感じ取れる。

さて、ロックマンの進化系としてのロックマンXが誕生した以上、ロックマンがその方向に進むことはできなくなった。

ストーリー展開もライトとワイリーの結末がエックスとゼロに向かう以上のことはできなくなってしまったし、壁蹴りを導入して落下死を防ぐギミックを導入することもできなくなってしまったし、スライディング中にバスターを撃てるようにしてゲームスピードを引き上げることもできなくなった。仮にこれらをやったとしてもロックマンらしさは失われてしまうのでロックマンXを求められるだけだろう。

そうなってしまった以上、ロックマンX5まで発売されるまでロックマン7,8,&フォルテの三作(+未来からの挑戦者)出たのみでその後の数年はXシリーズのみの展開となったのも自然なことだろう。

そして、しばらくの休眠期間(ロックマンロックマンが出たり、ロックマンエグゼトランスミッションロックマン風のゲームであったりはしたが)を経て発売されたロックマン9,10が2の時代の懐古趣味のような作品になったのもロックマンXが広げたうえで「ロックマンらしさ」を追求した結果、「『ロックマンらしさ』とは古臭さである」という考えがあったのかもしれない。

現代のゲームとしてのロックマン11

そのようなロックマンの歴史を考えるとロックマン11はロックマンとして正統だがそもそも現代において正統のロックマンは光り輝ける存在なのかという問題に当たってしまったように思う。

ブルース・フォルテをストーリーから除外してライト・ワイリーを中心とした展開にしたことはロックマンというコンテンツとして出すべきものを出せているし、キャラクターコンテンツとしてのロックマンの強みは健在だ。

しかし、ロックマンというゲームとして"強み"はあっただろうか。

ステージが長いと言われることについても、実際にはゲームスピードの遅さの方が影響が大きいような気もする。ここで言うゲームスピードはスピードギアでスローになるのが悪いという意味ではない。出てきた敵への対処として「距離を詰めながらだんだんとHPを削って仕留める」「遠距離で仕留める」「一気に近付いて仕留める」などの手段をとるわけだが、その一連の操作の密度が詰まっているのがゲームスピードの速さなのだと感じる。

ロックマンゼロで「敵の攻撃を避けながら近付いてセイバーで仕留める」のとロックマンで「敵の攻撃を避けながら近付いてバスターで仕留める」のはほぼ同じような文章だがプレイ感は全く違うだろう。ロックマンゼロは画面が狭いので一連の操作にかかる時間は非常に短い。それが半ば覚えゲーのような難しさでもあるのだが、爽快感の源でもある。ロックマンだと画面が広いこともあって近接するまでに時間がかかる。この時間の違いがプレイ感に大きな違いをもたらしているのではないか。

この違いが決定的なものなのだと感じた。

つまり、冒頭で書いた「現代においてロックマンであることそのものが枷だった」というのは、ロックマンというシステムである以上、ギミックの密度が埋まらないので爽快感が得難いという意味である。

ロックマンXが獲得したスピード感をロックマン11は表現していない。ロックマンXではない以上、表現してはいけない。ロックマンXが進化したロックマンならロックマン11は進化してはいけなかったロックマンという生まれながらの宿命である。

根本的には、自分はロックマンX以降のシリーズは好きだけどロックマンシリーズは好きじゃなかったということなのかもしれない。